1ヶ月以上の雨続きの夏。ようやくの晴れだ。
仙台市博物館へ「空海と高野山の至宝」展を見に出かけた。久し振りの好天に、誰もが外気を求めて出かけてきたというべきか。通りいっぱいの人。
空海展の会場も人の頭越しに展示物を見る以外なかった。
金剛界曼荼羅やら胎藏界曼荼羅やら、我々、凡夫には、なかなか理解が困難な世界に誘われて、「私には無理だな。」と、再認識させられた。
仙台市博物館を小一時間で通過。これれで、引き返すのも惜しい気がして、宮城県美術館まで足を延ばすことにした。確か、「ルオー」展をやっているはずだ。
一階ロビーで一休みすると、急に、興味が失せ、帰途についた。
自転車で大町交番の交差点まで来ると、一人の男性が、これもまた自転車で、信号待ちをしている。白髪の頭で落ち武者の如く髪はざんばら。頭頂がはげている。
私は思った。「この人は、自分の頭頂から髪の毛が失せていることを知っているだろうか。」と。
意識的に合わせ鏡にでもしない限り、普通は、自分の頭のてっぺんを見ないものだ。たいていの場合、頭頂が禿げていることに気づくには、他人に指摘されるというショッキングな事態による。自覚していないことを指摘されるてうろたえる。
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